2014年03月05日

ランボーとヴェルレーヌ「太陽と月に背いて」


太陽と月に背いて [DVD]

フランスの天才詩人、ランボーとヴェルレーヌの破滅的な愛を中心に描いた映画。
まだレオナルド・ディカプリオが「タイタニック」でブレイクする前で、今やレンタルもできない伝説的な作品になっているらしい。ディカプリオのお尻が見れますからね(笑)
ブレイク後だったら絶対出演してなかっただろうと思われ。なにせ「男同士でキスするのはもう絶対いや」みたいにのたまったのだとか。

じつは私はディカプリオの顔はあんまり好きじゃない。アメリカっぽい感じがいまいちと思うのだ(レオ様ファンの方ごめんなさいあせあせ(飛び散る汗))というか、私はダニエル・デイ=ルイスみたいな馬面が好きなんで・・・。
なので、ランボーファンだった私は「えっディカプリオがやんの!?やめて〜」と思ってしまったのだ。思ったけどやっぱり見たのだぴかぴか(新しい)
当時のディカプリオはブレイク前とはいえ注目株だった。実際、「じゃあ他に誰がランボーやれるの?」と聞かれたら答えに困ってしまう(当初リバー・フェニックスの予定だったといううわさを聞いたことがあるが…それは見たかったなあ)
ランボーを演じるにはただ綺麗な美少年なだけではだめなのだ。上手な演技なだけではだめなのだ。だってランボーなんだもん。

結論として、この時のディカプリオは確かに光り輝いていた。
俳優としてはまだまだの部分はあるものの、ディカプリオ配役に否定的だった私をして「うっ・・・」と思わせるカリスマ性を発揮していた。このときでなければ切り取れないディカプリオの瞬間的な魅力が、ランボーの役と一体化していた。特に二人で野宿っぽいことをしながら放浪する、自然の風景の中での生き生きとしたディカプリオの笑顔が素敵だった。このシーンはディカプリオも楽しかったんじゃないんだろうか。肩甲骨でワインの栓を抜くという特技を披露しちゃったりするのだ。何でも自分から監督に提案したらしい。
今ではすっかり貫禄がついてますが、このころのディカプリオの一瞬の美しさは必見だ。
当時21歳(映画撮ったのは20歳かも?)だか、欧米男性の21歳といえばガチムチ化してるのが普通なのに、ここのディカプリオは本当に少年のようだ。ほっそいぴかぴか(新しい)
お尻が見れますね。貴重です。

ところで、こんな何年も前の映画をなんで今頃持ち出してるかというと、実はこの映画は私のBL史上重要な役割を果たしたのだ。
ランボー大好きだった私は、当然ランボーとヴェルレーヌの関係も知っていたのだが、映画を見ていた私は途中で目が点になってしまった。

「ヴェルレーヌが受けどんっ(衝撃)

当時はまだボーイズラブという言葉は無く(・・・なかったと思います。少なくとも一般的じゃなかった)その手の話は「少年愛」と呼んでいた。
そう・・・少年が愛される、もしくは少年を愛する、ないし少年同士の愛・・・要するに少年が受けな話が一般的で、年下攻めや、ましてやおやじ受けなんてものは私の中にはなかったのです!
なので当然ランボーとヴェルレーヌも、私の脳内ではランボーがかわいがられたわけですね。だってヴェルレーヌは中年おっさんだし、すでに大詩人だし、映画でもハゲおやじだし。なのにどう見てもヴェルレーヌがディカプリオの下であえいじゃってるのだ。私は衝撃を受けましたどんっ(衝撃)
もちろん今ではすっかりおやじスキー、おやじ受け大歓迎になってしまっているのですが、最初はどこだったかと記憶をたどってみればこの映画にたどり着くわけです。
後日調べてみると、これはちゃんとした史実に基づいていて、二人の書簡からヴェルレーヌが受けだったらしいことがわかっている。
自分のゲイ傾向に目をそむけ金持ち娘と結婚し、容姿にコンプレックスを持っていたヴェルレーヌ。この映画はどちらかというとヴェルレーヌの心情のほうを細やかに描いてあって、ヴェルレーヌを通してみたランボーとの愛憎劇になっている。

このヴェルレーヌがほんっと情けないダメ男なんですがね。
妊娠中の嫁さんに乱暴するわ、ランボーとラブラブかと思えば嫁さんともやっちゃうわ、なんなのこの男って思うけど、デヴィッド・シューリスの演技がうまくて、やっぱ詩人ってこのくらいじゃないといけないのかと(笑)
ところで奥さん役のロマーヌ・ボーランジェのヌードの美しさにはびっくりした。たわわなバストがわーすごーいって正直に思いましたよ。この方はいつも脱ぎっぷりがいい。ディカプリオもこのくらいパーッと脱いでほしかったけど・・・無理か(笑)キスを嫌がってるくらいだもんね。



posted by inoha at 12:52 | Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2013年12月05日

「アナザー・カントリー」

1985年公開のイギリス映画。

アナザー・カントリー HDニューマスター版 [DVD]


「モーリス」とともに、当時、英国美青年ブームを巻き起こしたイギリスのパブリックスクールを舞台にした映画。
>>1930年代、ガイは全寮制のパブリックスクールで頭脳明晰な野心家の学生。そして同性愛者。スクール内のエリートメンバー「ゴッド」に選ばれてエリートコースを歩むべく野心を燃やしている。ところが美少年ハーコートに本気で恋に落ちてしまい・・・・

とにかく出てくる俳優さんすべてが美青年!なのだ。そしてその中で群を抜いてキレるような美しさを誇っていたのが主役のガイを演じたルパート・エヴェレット。元々舞台版でガイを演じていて、そのまま映画版でも演じてブレイクした。彼はその後、自分自身もゲイであることをカムアウトしている。
並みいる美青年たちも圧巻だが、パブリックスクールのあれこれがいちいち耽美的なのだ。ただ学校内を歩いているのさえ絵になってしまう。ガイとハーコートのボートでの逢い引きシーンなんかうっとりしてしまう美しさだ。ガイは最後、ハーコートのためにお尻を鞭で打たれてしまうのだが、なんだかいけないものを見てしまったかのようなエロティック感があるのだ。
なんだかイギリス全寮制耽美映画のようだが、いやそう思ってた見てましたが、じつは実在の人物をもとにしてあり、どうして彼がソ連のスパイになったかというのがテーマなのだ。当時はその辺すっ飛ばしてみてましたあせあせ(飛び散る汗)だってほんとうに美しかったんだもん、エヴェレット君がぴかぴか(新しい)
それにしてもイギリスのパブリックスクールというのはなにやら閉鎖的で階級制度の厳しそうな歪な世界に見えました。ガイをむち打つほうの生徒も狂信的な感じでほんとは同性愛に対して屈折した感情を抱いてるんじゃないかとか、ヘンな勘ぐりをしてしまった。そんな、学校の自治会に入れるか入れないかでその後の人生が決まってしまうなんて、いやすでにパブリックスクールに入れた時点で彼らは上の階級ってことなんでしょう。それ以外の人はどうがんばってもエリートにはなれないんですね。イギリスの階級社会というのはちょっと一朝一夕には理解できないもののようだ。で、エリートコースからはずれ、自分を拒否したイギリス社会への反発心からガイはソ連のスパイへとなってしまうんですね。

で、何でこんな古い映画を思い出したかというと、いやずっと美しい同性愛の映画としてしっかり記憶してはいたんだけど、「英国王のスピーチ」でアカデミー主演男優賞に輝いたコリン・ファースの初映画がこれだったらしいのだ。えっどこに出てたの!?と思ったら・・・・本当だ、出てるも何も、ガイの親友でありガイを共産主義へと導く超重要な役所、ジャッド役だった。そう、映画のテーマ的には超重要な役なんですが、そしてさすが演技派の彼は静かな演技で的確に演じているのですが、なんで全然覚えてなかったかって言うと他の美青年たちに心奪われていた私の目には、容姿的に地味めな彼はスルーされていたわけでした(笑)
ちゃんと見ればイギリス社会が抱える問題がみえてくる・・・・はずの映画だったのだ(笑)
それにしてもこの映画でのルパート・エヴェレットの美しさは一見の価値あり、です。


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タグ:ゲイ 映画
posted by inoha at 23:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2013年08月01日

「ブロークバック・マウンテン」


ブロークバック・マウンテン [Blu-ray]

アカデミー賞やその他の賞を総なめにしたので知っている方も多いと思うが、同性愛を描いた映画でベストをあげろといえば真っ先に名前が挙がるであろう、アン・リー監督の名作。
まだ見てない方は、大量にハンカチを用意してから見て下さい。

ブロークバック・マウンテンで羊の放牧の仕事に就いたイニスとジャック。
朴訥とした無口な男だけれど、時々秘めた情熱というか激情を見せるイニス(ヒース・レジャー)。
かたや濃いめの顔で(笑)陽気さも見せるけど、父との確執など寂しさをにじませるジャック(ジェイク・ギレンホール)。
なにやら違法な放牧らしくって、一人は羊見張って、一人はこっちでテントはって、みたいな指示が雇い主さんから出てるので二人は食事だけ一緒にとって後は別行動、ろくすっぽ話もしない・・・・・最初は。
それがだんだんと打ち解けていって、ついにある日酒に酔ってイニスは羊番にいかずそのまま寝ちゃった・・・・そのテントの中で、ジャックがそっとイニスの手を取ります。

二人の初めてシーンなんですが、ほとんどセリフがない。唐突にすら感じられる。それが逆にリアルで衝動に駆られてやっちゃった感があります。実際、二人も「あれは一度きり」と言い合います。羊がその間に食われていたのもイニスの罪悪感を思わせるシーンです。
・・・・なのになぜか、次の日テントの中でいそいそと裸で寝るジャック(笑)
二回目のときもセリフがほとんどありません。

「すまない」「いいんだ」

これだけ。

全体的に二人は言葉少なめで、特にイニスは無口でしゃべるときもいいにくそうなもそもそしたしゃべり方をします。なのに、仕事が終了して二人があっさりと別れたあと、イニスはいきなり物陰に隠れたかと思うと激しく嗚咽して泣いてしまうのです。
しかし、どうしようもない。イニスはすでに婚約者がいるし、後で語られますが近所の同性愛者がリンチで殺された(しかも手を下したのは自分の父)というトラウマをかかえて、同性愛がバレることを極端に恐れています。これがこの後々も尾を引いて「一緒に牧場を経営して・・・」というジャックの提案もかたくなに拒否します。
しかし、イニスの恐れももっともなのです。アメリカのソドミー法が削除されたのはなんと、2002年、それもすべての州じゃないのです。
この映画の舞台は1960年代が主です。そのころは当然のように同性間の性交渉は罰せられたのでしたがく〜(落胆した顔)。映画に描かれたように田舎ではリンチによる殺人もあったのだろうし、それで殺人者のほうが罰せられることはなかったようです。
アメリカで最初のゲイの抵抗運動とされる、ニューヨークの「ストーンウォールの反乱」が1969年。でも、これ大都市ニューヨークですからね。田舎は推して知るべし、です。
ゲイの解放運動が盛んになった現在の感覚からすると「イニス頭かたい〜」と思いますが、当時の保守的なアメリカ西部ではイニスのほうが普通の感覚だったのだろうと思います。

そういう、一緒になれない悩みが二人を苦しめます。
二人はブロークバック・マウンテンで別れた後、お互い結婚して子どももでき(二人ともいいパパなのがまた・・・もうやだ〜(悲しい顔))、しかし4年後二人は再会。
再会シーンがまた・・・もうやだ〜(悲しい顔)
会いたいとアプローチしてきたのはジャックなのに、再会するなり物陰に連れ込んで激しくキスしてきたのはイニスのほう。もう、これがまさに「狂おしい」というようなキスで。
・・・ところがそれを奥さんが偶然見ちゃうんですよねバッド(下向き矢印)
見ちゃって、泣きながら、でも何も言わないイニス嫁・・・・嫁さんつらすぎたらーっ(汗)
二人はたびたび会うようになったものの、ここからが二人の苦悩のはじまりなのでした。

美しい大自然とともに描かれる二人の愛と苦悩の20年間。
無口な男イニスを演じたヒース・レジャーの演技は絶賛されました。
もはや「演じている」などというレベルではなく、ヒース・レジャーがイニスそのものなんじゃないか、いやイニスという人物が実際にそこにいて呼吸しているような、そんな静かな存在感を感じさせます。
そのイニスの存在感が物語の中に私たちを引き込んでいって、あんまり多くを語らないのにイニスの感情が流れ込んでくるかのようです。ラストはもはや号泣・・・ていうか思い出しただけで涙がたらーっ(汗)たらーっ(汗)

ヒース・レジャーは残念なことに、この3年後睡眠薬などの複合摂取で死亡します。ほんとに繊細な人だったのか・・・・。
アン・リー監督はこの映画を「普遍的なラブストーリー」と語ったそうです。これを超える同性愛の映画は今後なかなか作れないんじゃないかと思います。


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タグ:映画
posted by inoha at 14:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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